アダルトチルドレンの方は、過去の辛い記憶やトラウマに悩まされたり、不器用な生き方を強いられてきたために、その主な原因となった毒親を許せないから執着してしまう方も多くいらっしゃいます。
自分を苦しめた親や過去が許せない、でもそれでも心の底では愛されたい、分かち合いたいと思ってしまい矛盾に苦しめられてしまうこともあります。
そんな毒親の存在なんて早く忘れたいけれど、忘れるどころか余計に執着してしまうのも心理的作用が働いていることが考えられます。
毒親に執着してしまう原因とは
毒親に執着してしまう原因としては、親による悪影響により(過去の辛い記憶に振り回されてしまうことや、今も人生が辛い、生きづらさは周りから理解されないことも多くて孤独を感じてしまうなど・・)様々な生きづらさを抱えてしまったからです。
毒親に執着してしまう主な原因
- フラッシュバックにより過去のトラウマや辛い記憶に悩まされる。
- 過去に辛い環境に晒されていた原因により、様々な生きづらさを抱えてしまった
- 人生が辛く、人間関係が上手くいかない
- 非常識な親元に生まれ育ったせいで世間との様々な格差を感じてしまう
- 他人との違いや違和感を感じてしまう。
- 酷いことをされたのに、親と分かり合いたい、愛されたいといった矛盾
- 素敵で安心できる環境になじめない。
- 毒親が許せなくて頭から離れない。 など
人間関係が上手くいかない、孤独を感じる、環境に馴染めない・・といった状況に陥ってしまうと、「酷いことをされたけれど毒親と分かり合いたい・愛されたい」と思ってしまったり、許せない相手だけど愛されたいといった矛盾を抱えてしまうので余計に毒親に執着してしまうといったこともあります。
このような気持ちに追い込まれてしまうのも、心理的な作用によるものもありますので仕方ないのですが、少しずつ仕組みや自分の思考の癖などに気づいていくことで執着することもなくなっていきます。
毒親や過去の執着から解放されるにはどうしたらいい?
まず、これだけ生きづらさを感じていたり、毒親に執着してしまうのは、それだけ今までの考え方、生き方、認識などに問題があったということに気づくことが大切です。
今が辛い・苦しいと何が正しいか分からなくなって、結局毒親のことを信じたくなるかもしれませんが、それよりも心理的な作用や普通の認識を取り戻すことが必要であると考えてください。
こんなに酷いことをされているのに、心の底では毒親と分かり合いたいと思ってしまうのも承認欲求の欠乏が関係しているからです。このような心理的な作用や毒親に間違って教えられてきたことを理解していきましょう。
執着から解放されるためのアプローチ
- 過去のトラウマや記憶に振り回されないようにする。
- 承認欲求の欠乏について理解する。
- 自己肯定感が低いことによる生きづらさやフラストレーションが関係していることを理解する
- 今を良くしていく、自分自身を変えていく。
1.過去の辛い記憶・トラウマなどに振り回されないようにする
フラッシュバックの危険性について
過去の辛い記憶・トラウマなどに振り回されてしまう大きな要因はフラッシュバックが関係していて、ストレス過多・孤独・人生のどん底・過去を誘発するトリガーなどの条件の時に陥りやすいと言われており、強制的に過去のトラウマなどを再体験してしまいます。
フラッシュバックに陥ってしまうと、過去や毒親に晒されるので執着したりメンタルに悪影響が及ぼされたりもします。
また、毒親や過去のことばかり考えて頭の中がいっぱいになると、健全な思考もできなくなってしまうので、過去の延長線上で辛い人生を選択してしまったり、素敵な環境に馴染めないためにストレスが多い環境を選びがちになります。
ストレスが多い環境を選ぶということは、またさらにフラッシュバックを誘発してしまうので注意が必要です。
また、過去・現在・未来をすべて関連づけて考えてしまうことも影響しており、過去の辛い記憶と現在・未来を関連づけてしまうことにより希望が抱けなくなるといったこともあります。
過去やフラッシュバックのお悩みについては是非カウンセリングでもご相談ください。
フラッシュバックを引き起こさないようにするには
1.ストレスを溜めないようにしましょう。
フラッシュバックを起こさないようにするには、まずはストレスを溜めないようにすることが大切です。
日常生活では、仕事以外はすべて手抜する、嫌な友人とは縁を切る、プライベートでは自分を甘やかすなど、自分に合った方法でストレスを溜めないように気をつけます。
- 一人暮らしだったら、手の込んだ手料理はしないでシンプルな食事をする。
→ACの方へ自炊はおすすめしない理由 - 尊敬できる人が周りにいない、嫌な人に囲まれている場合は人間関係も見直します。
→人間関係の断捨離について
→人間関係の262の法則 - プライベートは自分を甘やかす
→自分を大切にすることが人生が変わるきっかけ
2.今までの生き方・考え方を見直してみる。
フラッシュバックに悩まされてしまったり、毒親に執着してしまうのも、今までの生き方・考え方などを見直したほうがいいということでもあります。
世間で上手くいかないと、毒親にすがりたいと思ってしまう方もいますが、そういう考えに陥ることが問題であるということも認識しましょう。
過去・現在・未来を切り離して考えるようにしていくことも大切です。「自分は~な生い立ちだから、今も未来も不幸である」「~だったから~できない」などといった考え方をしてしまうと、過去を言い訳にして何もしない人間になってしまうし、行動できない自分に対してもイライラしてしまいます。
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2.承認欲求の欠乏が原因であることを理解する
アダルトチルドレンの方の場合、抱えている生きづらさも周囲から理解されないし、分かってくれる人も少ない場合が多いかもしれません。他人に言うべきことでもないから、自分一人で抱えているので孤独を感じているなどいろいろとありますよね。
孤独や人間関係にストレスを抱えているということは、心理的には「承認欲求」が満たされないといった危ない状況なんです。
承認欲求は他者からの賞賛だけでなく、共感・理解・信頼・思いやり・円滑なコミュニケーションなど良好な人間関係全般に当てはまるために、子どものころから虐待、ネグレクトなどで承認欲求が満たされていないアダルトチルドレンの方は、長い間承認欲求の欠乏に苦しめられてきたのです。
欠乏している承認欲求満たそうとするために「毒親からも愛されたい・分かち合いたい」とまで考えてしまう場合もあります。そういった矛盾を抱えてしまうと苦しんだり、自己嫌悪になる場合もあるので仕組みを知っておきましょう。
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3.自己肯定感が低いことが原因で様々な生きづらさを抱えていることを理解します。
自己肯定感が低いと、様々な生きづらさを抱えてしまいがちになります。
今を良くしていきたい、自分のやりたいことにチャレンジしていきたいと思っていても、自分にはできない、相応しくない、辛い過去があったのだから無理に決まっている・・・なんて考えてしまうは自己肯定感が低いからです。
人生を変えたり、今を良くしていくことすらもできないと決めつけてしまい、何も行動できないとイライラしたり感情が高ぶるので余計に過去や親に執着してしまいます。
それ以外にも自己肯定感が低いと様々な生きづらさを抱えてしまいます。
自己肯定感を高めて、上手くいかなくてもいいので少しずつ行動して様々な経験を積むことで人生も変わっていきます。
自己肯定感を高める方法はこちら▽
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4.今を良くしていく、自分自身が変わる。
今が辛い状況だと、それだけフラッシュバックも起きやすくなったり、毒親のことに執着してしまいます。
考え方を変えてみる、自己投資して好きなものを手に入れたり、様々な資格を取得するなど自分を変えていくことに集中してみましょう。
自分が変わることで、自分の立ち位置、置き場所も変わる、自信もつきます。
今をよくするには、自分の心に素直になって行動することから始めてみることをお勧めします。
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最後に
過去や毒親に執着してしまうことにより、今が見えなくなったり、人生を良くしていく・変えていくといった前向きなことが目に入らなくなってしまいます。しかも過去や毒親に執着すると、新しい価値観も取り入れなくなったり、思考も変わらないので視野も狭くなるし、人生も結局変わらないことが多いと思われます。
毒親のことは許せなくてもいいので、どんどん自分の人生を良くしていく、新しい価値観や視野を取り入れていったり、自己投資したり、自己肯定感を上げていくなど、今までと違った考え方や行動を少しずつ取り入れることにより、人生も変わっていきます。
また、上記には記載していないのですが、自分の心がすっきりするのであれば、毒親に今までの恨みを話したり手紙を出すなど好きに行動してみましょう。でも、話が通じない、ややこしくなる、関わりたくないのであればわざわざ伝える必要もありません。
辛い、苦しいことに悩まされたり、生きづらさを抱えているのであれば遠慮なくカウンセリング等でご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。