アダルトチルドレンの11の特徴と毒親が及ぼす様々な悪影響について

過去や親を悔やんだり、フラッシュバックに悩まされてしまう、人生が辛くて生きづらさを抱えている・・・などアダルトチルドレンの方はたとえ毒親と離れていても様々な悪影響が及ぼされています。

ちなみに、アダルトチルドレンとは家庭内での虐待・ネグレクト・精神的苦痛・肉体的苦痛・・などにより、大人になってからもトラウマ・フラッシュバックに悩んだり慢性的な生きづらさを抱えている方たちの総称であり、ACとも呼ばれております。

他人との違和感を抱えたり、過去の辛い記憶に悩まされてしまう、人間関係がうまくいかない、感情やメンタルが不安定といった様々な生きづらさに悩まされているのです。

ではアダルトチルドレンの特徴や認識の歪みによる思考パターンなどについて紹介します。

 

アダルトチルドレンの特徴及び毒親の悪影響について

アダルトチルドレンの方を生み出す機能不全家族の中で育つと、健全な精神の育成ができない、人格形成へも悪影響を与える、認識が歪む、世間で生きていくためスキルなどを身に着けることができないなどと一般的に言われております。

身近な社会である家庭から子どもは親の行動やコミュニケーションを学んで成長するのですが、歪んだ人格や偏った考えの親元では、健全な人格形成も社会生活の学びも習得できないだけでなく、肉体的・精神的にも大きな悪影響が及ぼされてしまいます。

ACの方が「自己肯定感が低い」「生きづらい」「人間関係がうまくいかない」などもその影響であり、独特でネガティブな思考パターンに陥りやすいのです。

1.フラッシュバックに悩まされる、脳内で過去のトラウマや辛い思い出が自動再生されてしまう。

アダルトチルドレンの症状で悩まされている方の多くは、人生がうまくいかない、人間関係がしんどい・・など生きづらさを抱えているため普段から大きなストレスを感じているといった特徴があります。

特に、不運・辛いことが続いていたり過度なストレスがかかった時は、過去のせいで自分の人生はこうなってしまった・・・などいった考えに陥りやすくなります。フラッシュバックを誘発してしまうので、過去を悔やんだり、辛い記憶が脳内で自動再生されてしまうのです。

ストレス以外にも、過去を思い出す、自分の気をそそられるようなトリガーやワードがあったときも同様です。

そのため、トリガー・ワードがあったときは意識して引き込まれないようにすることや、ストレス過多の時はプライベートの時はできるだけ自分ファーストにしましょう。

それ以外にも、生まれ育った環境下の影響で辛いことや苦しいことばかりを普段から考えがちなので、少しずつ自分以外のことにも注目してみたり楽しいことを考えてみるなど、思考パターンを意識して変えていくことも大切です。

逆に、現実世界が上手くいっているときやストレスがないときは、悲惨な過去を思い出す機会はそんなに多くないと思われるので、ACを克服できていない方は予防線を張ることも大切です。

 

2.自分を信用できない、自己否定してしまう。

①チャレンジできない、やってもできないと思い込んでしまう。

自分の能力を信用できないので、「できない」「努力しても意味ない」「どうせ上手くいかない」と自動的に考えてしまうので、チャレンジできません。チャレンジできないから、仕事やプライベートでも成長することができなくなります。

成長欲求も刺激されないので、欠乏欲求の衝動に振り回されてしまう人生を歩むことになります。

②自分自信も信用できないから、他人や世間なども信用できないし否定的に見なしてしまっている。

自分自身も信用できない、自分の能力も自己否定しているから、その他のものごとや他人、世間なども無意識に否定的に見なしてしまいます。

③自分の能力を信用できないから、最後まで努力し続けたりやり遂げることができない。

自分の能力を信用できないから、「やっぱりできない、無理」と思ってしまい、最後まで努力し続けることができません。また自分で一度決心したことでさえ、本当にそれができるのか、本当にそれでいいのかと疑問を抱いてしまいます。結果がすぐに出ないと最後までやり遂げることができないのです。

④自分を容赦なく否定してしまう。

普段から無意識に自己否定してしまっているため、他人の表情などを気にしてしまい、何かあると「自分がいけなかった」「自分が悪いことをしてしまった」と勝手に思い込んでしまいます。そうやって悪い方に考えてしまい自分を自分で容赦なく否定してしまいます。

⑤自分の感情を自分で否定してしまう。

せっかく楽しいことをしていて、「自分自身が楽しい」と思っているのに、急に別のことを考えてしまったり、こんなことしていちゃいけない、明日から頑張らなくちゃ・・・、楽しんでいていいのだろうか・・・など自分の感情を素直に受け取ることができません。楽しんでいるはずなのに、その沸き上がった感情を自分で否定してしまいます。

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3.他者や周りの人に依存してしまう。

他者や周りの人に依存したり、相手の機嫌や顔色を無意識に伺ってしまうのも、親の機嫌を伺ったりしないと生きてこれなかったことが考えられます。また親からの理不尽な扱いをされたり自主性を奪われてしまっているので自分で決めることができなかったり、周囲を気にしてしまいます。

①自分で決めることができない。

自分を自己否定しているので、自分の意見よりも他人の価値観や他人からの目を気にしてしまいます。そのため、自分で判断できなくなったり周りの人の顔色ばかりを伺ってしまいます。そうなってしまったのも家庭環境が影響していて何をしても怒られたり、親の機嫌を伺わないと生きてこれなかったことも原因の一つです。

②他人からどう思われているか気にしてしまう。

自分で判断したり、決めることができないので他人の顔色を伺ったり他人に決めてもらいます。また、自分の価値観や考えよりも他人の価値観を優先してしまいます。そのため他人からどう思われているかばかり気にしてしまいます。

③他人からの承認を求めてしまう。

周りの人や他人に依存しているため、自分よりも他人の価値観や考え方を優先してしまいます。自分の価値観や考えが定まっていないため、他人からの承認ばかり求めてしまいます。自発的な自分の価値観がないためです。

④自己主張ができない、嫌と言えない。

自分の価値観、考えよりも、他人の価値観や考えを優先しているため、自分の意見や考えを述べることができません。そのため、嫌であっても「嫌」とストレートに伝えることができません。

嫌なことを「イヤ」と相手に言えなかったり、正当な欲求や要求を「自分のわがまま」だと思い込んでしまい、言葉にして伝えることが出来ません。

⑤本音を言えない。

自分の意見よりも相手の意見を尊重することから、本音を言ったところで、どうせ相手にしてもらえないと思い込んで素直に本音を言うことができません。相手の機嫌を伺ったり、自分の本音を言うことで相手がどう思うかばかり気にしてしまうのです。また、本音ではなく嘘をついてしまうのも、自分の本音を言っても聞いてもらえないなどというネガティブな発想からきています。

⑥本当の自分を出すと嫌われると思ってしまう。

本当の自分を出せないで周囲を伺ってしまうのも、いい子でなかったら受け入れてもらえなかったという過去が影響しております。それは完全に家庭環境のせいですよね。

 

4.失敗を恐れてしまう。

親がわが子を自慢したいばかりに失敗することを恥だと教えこんだり、日常のちょっとしたことでも不機嫌になる親元で育った子どもは無意識に失敗することを恐れてしまいます。

①過去の失敗やトラウマにこだわる。

過去にあった失敗やトラウマばかりを気にしてしまい、過去にこういうことがあったからできない、また失敗してしまうと思い込んでいる。

過去に失敗したからといってまた失敗するとは限らないのです。試行錯誤や分析ができていない、自分の能力を信用できない、成功体験が乏しいことが原因です。

②失敗した自分を受け入れらない。

自己受容感の低いことが原因で、失敗をした自分を受け入れることができないから失敗を恐れてしまいます。

どんな自分も価値があり、失敗をすることで成長していくのです。自己受容感を高めることが必要です。

③成功体験が少ないのでいつも失敗をすることばかり考えてしまう。

失敗を過度に恐れてしまうせいか、いつも最悪の状況ばかり考えてしまいます。物事の成功よりも失敗することばかり考えてしまいます。

頭の中でも自信満々に成功したことをイメージすればいいのに、いつも最悪状況ばかり考えてしまう癖がついています。自信のなさ、失敗を過度に恐れることから、失敗した場合を想定してどうすればいいかばかり考えてしまうのです。

頭の中だけでも成功するイメージをすればいいのにそれもできないのです。

5.強い固定概念を持っている。

①自己受容感の低さから強い固定概念を持っている。

失敗した自分、弱い自分を受け入れられない自己受容感の低さが影響して「~すべき」「~であるべき」といった強い固定概念を持っています。

強い固定概念を持っているため、固定概念から外れている物事や人には否定的になってしまいます。

②自分自身が固定概念から外れてしまった場合は、トラウマになったり、自己否定してしまう。

「~すべき」「~であるべき」、例えば、●●大学に行くべきなどという固定概念を持っていたが、自分がその固定概念から外れてしまった場合は、自己嫌悪に陥ってしまいます。また、固定概念から外れた自分を自己否定してしまいます。

6.過剰に責任をとるか、無関心になる。

自分が何かをしたのではないかと不安で不安でしょうがなくなります。事が解決していく過程も、自分自身で経験がないせいか、受動的になりがちです。

家庭環境で、重大なことが起きたときに、前向きな対処方法や解決方法を学んでこなかったことが考えられます。

親が必要以上に子どもの頃から不安を煽ったことが考えられます。

なので、何か起きたときの対処方法も、何もしないとか、過剰に責任を取るなどの両極端です。
手がつけれな過ぎてもうどうにでもなれという解決しか知らなかったりするのです。

両極端な対応になってしまうのも白黒思考も影響しています。

7.結果をすぐに求めすぎて待つことを知らない。

すぐに結果を出さないと親に怒られたりして怖かったり、上手くいかない物事の経験をさせてもらえてなかったことなどが考えられます。

自分の子供を自慢したい親の場合、すぐに結果が出ないことはそもそも経験させていないかもしれません。

また、勉強でも丸暗記したら点数が上がったという努力の反映の仕方に慣れきってしまった可能性もあります。

根気よく何かをしても、報われない、邪魔されるという思いも強くなって、すぐに結果を出るものを求めるようになってしまったと考えられます。

8.自分にはどうにもできないことに過剰反応してしまう。

相手の問題であるため、自分にはどうしようもないことに対して過剰反応してしまいます。

相手の問題は相手に任せておけばいいのです。

相手の反応や相手のミス、環境や体制の変化など自分にはどうしようもないことに対して過剰反応してしまいます。

  1. 別の人の仕事が遅れたときも、自分がもっと早く頼めばよかったとにと思ってしまう。
  2. 相手の言動や表情から「自分は嫌われている」「私がこの人を不快にさせてしまった」など、悪い答えばかりを引き出してしまう、相手の問題なのに自分はどうしようもできないのに過剰反応してしまいます。
  3. 周りの人間のミスや失敗も自分のせいではないかと過剰反応してしまいます。
  4. 体制や環境の変化など自分に原因があるのかと考えてしまったり、自分にはどうすることもできないのに過剰反応してしまいます。 など

 

9.極端な思考が根付いている。

①白黒思考

思考や選択が極端になりがちです。

白黒思考とは、「良い」or「悪い」、「白」or「黒」、「0」or「100」、「敵」or「味方」など、極端な判断をしがちな思考のことを指します。

  • 少しミスしたから、もうやらない・諦めてしまう。
  • 少し気に入らないことがあると、すぐに絶望したり、否定的見解をしてしまったり、
  • 少し意見が食い違っただけてすぐに相手を嫌ってしまったり…

極端すぎる思考のせいで、自分自身も苦しめております。極端すぎる思考は強すぎる固定概念や完璧主義から影響受けている可能性もあります。

また、極端すぎる思考のせいで、ちょっと上手くいかなかったりミスをしてしまっただけで諦めてしまうので最後までやり遂げられない、目標を達成できないといった場合もあります。

②完璧主義

白黒思考と似た考え方で、「全ての準備」 や「成功への約束」が整わないと、何もしない完璧主義者になりやすい過剰に自責的な一方で無責任とも言える。

失敗するのが恐いというのもあったり、何かあったらどうしようといった不安感もあると考えられます。

完璧主義になると行動を起こせない、何かトラブルがあると諦めてしまう、失敗した自分を受け入れられないなど様々なデメリットがあります。

なのでとりあえず、頑張る、継続する、諦めない、チャレンジしてみることが大切です。

③パワーゲーム思考

人間関係を「優・劣」「上・下」「勝ち・負け」の尺度で見てしまう。

これは、自己肯定感の低さが影響しており、自分の価値観や考えをしっかり持っていないため、世間一般などの尺度で他人と比較して勝ち負けで競ってしまいます。

他人と比較して一喜一憂を繰り返してしまいます。

 

10.精神的な問題を抱えている。

・身体性が希薄。
感情を押し殺したら体の感覚まで鈍くなった気がする。指の皮や足の皮が血がでるくらいむしると生きてる感じがする。

・無力感を訴え、心身症に陥りやすい。
状況が良くならない、漠然としたあきらめなど自分の妄想で自分の心を痛めすぎたりでもなりやすい。

独特な思考のせいで神経を費やしてしまうので、無気力感を訴え、心身症に陥ってしまう場合もあります。過去のトラウマや辛いことが脳内で自動再生が止まらないのですよね。

すぐに脳内の映像テープを壊すなどできるだけ自分を痛めるような妄想を辞めることが大切です。

 

11.世間の仕組みや常識等を誤って理解している。

毒親の場合、世間で生きていくために必要な振る舞い、考え方、学校、恋愛、勉強などの知識を共有しなかったり、誤ったことを教えてしまいます。

親自身も世間との折り合いが悪いので、常識等を理解していない場合が多かったり、子どもの情緒面の教育を放棄するばかりか、虐待等で悪影響ばかり与えています。

そのため、子どもは世間に対しての悪いイメージを持ったり、社会のルールや生きていくためのスキルを習得できません。

また、毒親の誤ったコミュニケーションや振る舞い方を見て育った子どもは、家庭と世間との違いに困惑したり、何が正しいか分からないので価値観も安定しません。

 

生きづらさや思考の癖を理解していくことについて

生きづらい原因や自分の思考の癖などについて理解していくことは、最初は気分が落ち込んだり親に対して嫌悪感が一時的に増しますが、自分の内面や思考を正していくきっかけになります。

生きづらさを抱えているということは、毒親の洗脳に気づき、様々なことに対して認識のずれを感じていているからです。

過去に身体的・精神的苦痛が伴う環境下で育つと、様々な認識が歪んでしまったりその延長線上で辛い人生を選択しがちですが、違和感を感じているということはACを克服するきっかけになります。

カウンセリング時にも分かりやすくお伝えしておりますので、是非ご相談ください。

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