アダルトチルドレンが仕事や人間関係がうまくいかない原因は?

皆様こんにちわ、臨床心理カウンセラーのNOAです。

アダルトチルドレンが仕事や人間関係が上手くいかなかくてフラストレーションを抱えていたり辛い思いばかりしてしまうのも、痛いくらい気持ちがわかります。

過去の記憶のフラッシュバックや日常のストレスに加えて、仕事や人間関係がうまくいかなかったりしてフラストレーションを抱えてしまったりして健全な精神状態でいられない方も多いんです。

普段の仕事などの日常生活に加えて、以下のことがストレスとなっているACの方って本当に多くいらっしゃいます。

  • 人間関係が上手くいかない。
  • ストレスが溜まっていつもイライラしてしまう。
  • 他人から大切に扱われない。
  • 無意識に被害妄想をしてしまう。

「家庭環境が悪い!」「毒親の洗脳のせい」っていうのももちろん分かりますが、それから派生している心理学的な部分も理解しないとなかなか原因や改善方法が分からず悩んでしまいますよね。

今回は、仕事や人間関係がうまくいかない原因についてわたし自身の実体験も含めてお話したいと思います。

アダルトチルドレンが仕事(学校)も人間関係が上手くいかない理由

人間関係が上手くいかない、仕事が上手くいかなくて正当に評価されなくてイライラしたり、辛い思いをしてきたACの方って本当に多くいらっしゃいます。

それは毒親による洗脳や価値観の強制など「家庭環境」による影響と一言で片づけてしまえばその通りですが、細かく分けると、

自己肯定感の低さ」「自分を大切にできていない」「白黒思考から派生する感情の起伏の激しさ」「他者も信用できない」などです。

例えば、自己肯定感が低いと、自意識過剰になったり、他者からどう思われているかばかり気になってしまい仕事に集中できません。

また、極端な白黒思考が影響してしまうので感情の起伏も激しくなったり、他人に対してのジャッジをしてしまうので余計な思考が巡ってしまい疲れやすくなります。

ではもっと詳しく確認していきましょう。

原因1.自己肯定感が低いことによる仕事への影響

仕事がうまくいかない原因も自己肯定感の低さから

自己肯定感の低いことによる仕事や人間関係への影響
  1. 仕事よりも自分の保身に走ってしまう。
  2. 人に相談ができない。
  3. 承認欲求が強くてプライドが高い。
  4. 他罰的な考えをしてしまう。自分の考えやミスに問題があってもそれを認めないで、ますます他人に対してイライラしてしまう。
  5. ミスや振舞いを指摘されると自暴自棄になってしまう。
  6. 失敗を恐がってチャレンジしないので、経験を積むことができない。
  7. 自意識過剰なので仕事をみんなで達成するよりも自分がどう見られているかにこだわってしまう。
  8. 他者の言動に一喜一憂してしまう。

 

自己肯定感が低いと自分自身が一番辛いし生きづらさを抱えているのですが、実は他者や周りにも悪影響があるので自己肯定感を高めていくことがとても大切になってきます。

例えば、自己肯定感が低いとミスなどを指摘されると自分自身すべてが否定されたと思い込んでしまいます。被害妄想してしまったり自暴自棄になってしまうと、その後の他者や周りとの関係が上手くいかなくなる場合もあるし職場の空気も悪くなってしまいます。

自己肯定感が低いと恋愛でも軽くあしらわれたりするので、プライベートもうまくいかない場合が多いです。ますますストレスが溜まって悪循環になるため自己肯定感を高めておいた方が絶対いいと思います。

では、自己肯定感が低いことが原因で仕事や人間関係がうまくいかない理由を詳しく見ていきましょう。

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1. 仕事より自分の保身に走ってしまう。

自己肯定感が低いと、周りの人や恋人などとにかく依存してしまいます。自分の居場所がここしかないと思ってしまうんですよね。

それは会社も同じです。

会社が自分の居場所になると、何が何でもしがみつこうとします。自分の評価が下がらないよう、もっと上に行けるように仕事よりも自分の保身を優先します。

エスカレートしていくと、

  • 社内政治に首を突っ込む。
  • コネづくりを必死にする。
  • 自分の保身のために他人を蹴落とす。 など

自分のやるべき仕事やチームや会社の利益よりも、自分を誇示することに必死になってしまいます。

仕事がある程度上手くいっているうちはいいのですが、チームでの仕事に支障が出たりすると、トラブルメーカー扱いされてしまうので結局人間関係が上手くいきません。

確かに人間関係を円滑にするために媚びを売るのも悪いことではありませんが、自分の保身を優先するあまりに会社・チーム・他人に迷惑をかけてはいけないということを覚えておいてください。

2. 人に相談できない。

仕事で困っているのに人に相談できない!

仕事で困ったことがあっても相談ができなかったり、一人で抱え込んでしまいます。

  • 分からないことを恥だと思って聞けない。
  • 評価が下がってしまうのではないかと思って人に相談できない
  • 仕事ができないと思われたくないから相談できない。
  • 他人に迷惑がかかると思って相談できない。

仕事を円滑に成し遂げるのがチームや会社の目標なのに、相談しないで勝手に進めてしまったりする人がいると上司からするとやりずらいかもしれません。

「評価が下がると思いこんでいるせいか、分からないことが聞けない」「迷惑がかかると思って相談できない」人は、円滑に仕事が進んでいるときはいいけれど何かトラブルが発生した場合は会社やチームに迷惑がかかります。

変にプライドが高い毒親を見て育った場合、他人に相談するのが恥だと思ってしまったり、仕事ができないと思われなくないということが関係していると思われます。

また、幼少期の親とのコミュニケーションで、質問したりするとその質問を馬鹿にされたり、嫌な対応を取られてしまったことも影響しています。

いずれにせよ、分からないこと・うまくいかないこと・確認したいことは遠慮しないで積極的に確認した方が自分の評価も上がるし、信頼できる人間になるし、コミュニケーションも取れるので積極的に自分から行動していくことが大切です。

 

3. 承認欲求が強くてプライドが高い。

承認欲求が強いのは、自己肯定感が低くて自信がないから他人から承認されることを渇望している状態です。

他人から評価されたい、承認されたいと思っているので仕事よりも他人からどう思われているかを気にしすぎている状態です。

それと、自己肯定感が低いのにプライドが高くなる場合も多いのです。

いずれにしても評価を気にしすぎて敏感になっているので、他人からの仕事上の指摘はとても嫌がります。指摘してもプライドが高いので直らない場合もあります。

チームの輪を乱したり、仕事内容よりも他者から見た自分を重視しているので結果的に評価も下がってしまいます。

そのため、承認欲求は強くても他者からは評価されない状況が続き、ますます本人はイライラしてしまいます。それが積み重なると人間関係が上手くいかなくなります。

 

4. 他罰的な考えをしてしまう。ミスや問題を指摘されてもそれを認めないで、ますます他人に対してイライラしてしまう。

自分がミスを指摘されても、~のせいだったのに!!と勝手に自分の中ですり替えてしまいます。

ミスなどを指摘されると、自分自身が全否定されたと思ったり相手は私のことが嫌いに違いない!って思い込んでしまうので、自分の行動を反省するといったことができません。

ミスを指摘されてしまうと自分が否定されたと思い込んでしまう、被害妄想をしてしまったり、他人に対してイライラしてしまうのも自己肯定感が低いからなのです。

「周囲は誰も理解してくれない」という怒りに転じると、ますますミスが直らないしイライラして人間関係もギクシャクしてしまうため仕事も人間関係も上手くいかなくなってしまいます。

 

5. 自暴自棄になってしまう。

上記でも記載しましたが、ミスや問題などを指摘されると自分が嫌われている、全否定されたと思い込んでしまい被害妄想をしたり他罰的になってしまいます。

そのうち、他人に対してもイライラしてしまうので人間関係や職場の空気もよくないものになってしまいます。

そうなると、人間関係の修復したり、自分の行動を改めるよりも、みんな自分のことが嫌いだから今更頑張っても無駄と思い込んでしまうので、自暴自棄になってしまい仕事を怠ってしまいます。他罰的になったり、自暴自棄になってしまうのでますます成長できなくなってしまいます。

逆に自己肯定感が高いと忠告や指摘を前向きに捉えてさらに自分を成長させられます。

6. 失敗を恐がってチャレンジしないので、経験を積むことができない。

他人の評価やどう思われているか気にしているので、失敗をすることがとても恐いのです。

また、自己肯定感が低くてプライドが高い場合はなおさら他人の目を気にしてしまうのでチャレンジを避けてしまう傾向があります。

そうなると、人として経験を積むことができないので成長が遅くなってしまいます。また他人と比較して劣等感を抱いてしまい、さらに自己肯定感が低くなって自暴自棄になってしまいます。

そう、失敗を過度に恐れてしまうのも家庭環境が影響しています。

7. 自意識過剰なので仕事をみんなで達成するよりも自分がどう見られているかにこだわってしまう。

アダルトチルドレンが自意識過剰になってしまうのはしょうがないのですが、「自分がどう見られているかばかり気になってしまう」ために、チームでの役割をしっかり果たせなかったりします。

また、自意識過剰だと失敗を極度に嫌うので無難な仕事しかこなせなくなります。周りからの評価も思ったよりも低くなってしまうので、不満を持ったり、さらには自暴自棄になってしまうこともあります。

原因2.世間知らず・非常識に見えてしまう。その場の振る舞い方が不適切

ACの方の場合、残念なことに世間の仕組みなどが一切教えられていないまま大人になった方も多いと思います。

常識・世間についての知識がないと、不適切な振る舞いや発言も本人は良かれと思ってやってしまうので、周囲の反応によってひどく傷つくこともあります。

躾や常識は世間と上手くやっていくスキルであり「生きやすさ」ですが、備わっていないACの方は酷く辛い思いをしてしまうのです。本人も辛いし、人間関係も仕事も上手くいかないからイライラしてしまうのですが、周りも嫌な思いをしています。

他人との違和感も、世間の常識が備わっていない、振る舞い・発言などの生きていくためのスキル不足が関係していることも関係しています。

なので、何が正しいか(間違った情報が多い)・常識・振る舞い方などをしっかり身に着けていくと、自分自身も変な誤解をされないから楽だし、周りからも大切にされたり、仕事も上手くいくようになります。

原因3.白黒思考に縛られている

白黒思考に縛られている

アダルトチルドレンは、白黒思考に縛られているのもご存知ですよね。

0か100かで物事を判断してしまうために少しでも結果が出なかったり、うまくいかないと投げ出してしまったり、できないと判断してしまうといった極端な思考に縛られています。

他人に対しても、少しでも気に入らないところがあれば、「あの人は~だ」みたいに思い込んでしまうんですよね。

それだけではなく、0か100かで決めつけて物事を判断してしまうのは「感情のアップダウン」も関係しており、ちょっとした出来事でもなにかしらの極端思考が災いして「良いか・悪いか」・「うれしい・イライラ」など極端な感情に陥っている場合も多いのです。

また、常識や自分価値観・何が正しいのか分かっていないのに、様々なことを両極端にジャッジしてしまうことにより、いろんなことが矛盾して見えてきてしまうのでさらに混乱してしまうので生きづらくなっていきます。

何が正しいのか分かっていないのに、何でもかんでも白黒で判断してしまうので余計な思考が巡り、疲れやすくなったり感情の起伏も激しくなってしまいます。

原因4.自分自身を大切にできていない。

自己肯定感が低いだけでなく、自分が満たされていないこと人生・仕事・人間関係に影響を及ぼしてしまうのです。

いつも自分自身を犠牲にしてしまったり、我慢ばかりさせていませんか?自分の願いを叶えたり、ある程度欲求を満たさないと不満やストレスで毎日がイライラしてしまいます。

そうなると、日常も辛くて不満イライラばかりの光景が広がってしまいます。仕事でもちょっとしたトラブルでもイライラしやすくなります。

我慢ばかりして自分のためにお金を使えないのも毒親や世間の悪い情報からの洗脳です。自分や他者のためにも少しは使って自分を満たしたり願いを叶えてあげてださい。

過度な我慢は美徳でも何でもないことは、マズローの欲求階層でも証明されています。

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自分を大切にできていないと他者からも大切にされないので、自分自身を大切に扱うことから始めてみてくださいね。

人生を変える一歩は自愛からです。

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原因5.自分も信用できないから他人も信用できない

自己肯定感が低いと、「自分には無理」「自分は~できない」「相応しくない」と考えています。それは自分の能力も自分で否定しています。自分ですら否定しているので、当然他人や世間も否定的な目で見てしまいます。

また、自己肯定感が低いと、他人からの一言で一喜一憂してしまったり、他人の評価ばかり気にしてしまうため異様に疲れやすくなったりイライラしがちになります。それも他人を信用できなくなったりする一因です。

なので自己肯定感を上げていき、他人の境界線をはっきりさせることも必要になってきます。

嫌な人はどこにでもいると割り切る、他人からの一言で一喜一憂しない、嫌な人は敢えて関わらない、でも他者はできるだけ信用するようにしていけば世界も変わっていきます。

原因6. 自分のやりたい仕事が分からないから仕事が苦痛

アダルトチルドレンの方で多いのが、お金のためだけに働いている場合が非常に多いのです。自分のやりたいことや実現したいことが見えないといったことがあります。

  • 自分のやりたいことが分からなかった
  • 好きなことをしてはいけないといった思い込み

といったことももちろん関係しています。

また、マズローの欲求階層でも有名ですが、欠乏欲求によって操られて働いているから仕事が苦痛に感じてしまいます。

欠乏欲求によって操られていると自由にはなれないんです。

しかしながら、日本人のほとんどは欠乏欲求によって働いているのでショックを受けなくてもいいのですが、自分の考えを変えてみて楽しく仕事をする方法を考えましょう。

やりたいことが見つかったり、チャレンジしたい仕事があったら是非自分のやりたい仕事をしてみることもおすすめします。

最後に

仕事や人間関係がうまくいかないのも家庭環境の影響から自己肯定感が著しく低くなっている場合が多いので、自分は苦しんで大変な思いをしているけれど他人からも理解されない場合が多いのが現状です。

また、ミスなどを指摘されて自暴自棄になったり被害妄想をしなくてもいいし、いちいち感情豊かになって一喜一憂する必要もありません。

自分がどうこうよりも、仕事が滞りなく進んで無事終わればいいのです。

仕事が上手くいくようにに、同僚が指摘してくれたりするだけなのでしっかりお話を聞きましょう。

常識的な振る舞い、世間のことを理解していくことは自分自身も生きやすくなるし、仕事もコミュニケーションも驚くほど上手くいくようになります。

是非カウンセリング時にもご相談くださいね。

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