愚痴・自己否定・辛いことばかり考えてしまうのも依存症?不幸から抜け出すには

「不幸」も依存症のうちの一つという考えがあることをご存知でしょうか!?

不平不満・辛いこと・苦しいこと・嫌なこと・悲しいこと・お金がない・嫌な人のこと・過去のこと・・・など辛くて苦しいことばかり考えてしまうのは、不幸の刺激の虜になっている可能性があるんです!

実は、辛いこと・不平不満・悪口ばかり考えているとどんどんエスカレートしていくのも脳内で発生する報酬系ドーパミンと関係があります。

この記事では、

・なぜ不幸も依存症なのか?

・不幸に依存してしまうメカニズム

・不幸の依存から抜け出す方法

 

について解説していきます。

不幸も依存症の一種なのか?

いつも辛いことばかり無意識に考えてしまう、不平不満や愚痴で頭がいっぱいになってしまっているなど、辛い状況を嘆くことをやめられない方は不幸に依存している可能性もあります。

愚痴・悪口を言うことで快楽物質であるドーパミンが脳内で発生するので、さらなるドーパミンを求めて悪口や愚痴がエスカレートしていくことは有名ですよね。

それと同じように、辛いことや苦しいことを考えることを辞められないのも脳内で発生するドーパミンと関係があったんです。

 

悪口依存のメカニズム

依存症のメカニズムの一つは、一度快楽ホルモンであるドーパミンが発生してしまうと、脳がさらなるドーパミンを求めてどんどんエスカレートしてしまうということが上げられます。

「悪口を言うことで分泌されるドーパミンの刺激は『報酬刺激』といい、これによって脳の神経回路の一種である『報酬系』が活性化することで、快感や意欲などが引き起こされます。しかし、ドーパミンによる快楽は一時的なもの。快感を得るために何度も悪口を繰り返してドーパミンの受容体が過剰に反応し続けると、報酬系がマヒして、さらに強い刺激を求める悪循環に陥ります。すると、悪口の回数も、内容もエスカレートしていくのです」

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ドーパミンはやる気・達成に深く関わる脳内ホルモンですが、愚痴・悪口を言うことでも放出されてしまうのが厄介なんですね。

愚痴・悪口以外にも自虐・リストカット・恋愛依存・SNS依存などでも「報酬系」のドーパミンが発生してしまうということについて解説していきたいと思います。

 

不幸なことを考えるのは危険!簡単にドーパミンが出てしまうからますます不幸に依存してしまう!

この「報酬系」と呼ばれるドーパミンは脳が快楽を覚えると放出されてしまいます。

例えば、嫌なことがあった・むしゃくしゃするなんて時に、自己否定・被害妄想・辛いことばかり考える・リストカットなどで紛らしたときにも脳が快楽として判断してしまう場合があります。

脳が快楽(刺激)として捉えてしまうとその自傷行為などで「報酬系」のドーパミンが放出されてしまうので、ドーパミンを求めてさらにエスカレートしてしまいます。

 

このドーパミンが線条体の側坐核に放出されると、私たちの脳はその時にしている行動を”強化”しようとする、ということが分かっています。もう少し言い換えれば、(より快感を得るために)その行動を続けようとするのです。

”報酬”が得られる行動を続ければ、また”報酬”が得られ、ますますその行動をやめにくくなっていく…「やめなきゃいけないのにやめられない」という状態は、この報酬系が機能しているために引き起こされるといえます。

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以下に記載しましたが、快楽物質であるドーパミンはより強いさらに強い刺激を求めるようになります。その刺激が、自分を傷つけてしまうようなことであってもどんどん深みに嵌まってしまうというのも怖いところです。

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不幸の依存であっても脳はドーパミンを求め続けて深みにはまることも

ラットでの実験の例ですが、報酬系のドーパミンは食欲でさえも上回り餓死するまでドーパミンを求めてしまうことが確認されています。

ラット自身がレバーを押せば報酬系に刺激が起こるようにセッティングしてみたところ、ラットは餌を食べることも眠ることも忘れ、24時間無我夢中でレバーを押し続けるようになった。

体が衰弱してもそれでもレバーを押し続ける。気持ちよくてたまらないのだ。やがてそのまま餓死してしまった。

これと同じ様子が、私たちの社会のあちこちで見て取れるのは明白だろう。アルコールや病み付きになる食品、恋愛感情、成功や獲得、また逆に自虐や他者への恨み、SNSなどに張り付いてしまうこと、それらはラットがレバーを押しているのと同じとなる。

不幸依存のスパイラルから抜け出す

人間は流石にそこまではいかないかもしれませんが、それでもSNS・スマホ・アルコールなど様々なものに依存してしまう方たちもいっぱいおりますよね。

それと同様で辛いことや苦しいことなど不幸なことばかり考えてしまうのも脳がドーパミンを求めてしまうから辞められなくなっていきます。

やっぱり、ドーパミンはやる気・達成感のために放出させたいものだとつくづく実感します。

不幸のスパイラルから抜け出すには

悪口・愚痴・不幸なことでドーパミンを放出させ依存していくのはとってももったいないことだったんです。

 

不幸のスパイラルから抜け出すには、無理やりにでもプラス思考に切り替えて自分の目標を決めて頑張ることでドーパミンを放出させていくことが大切です。

報酬系のドーパミンはやる気・達成感といった生活を豊かにするために放出させましょう。

本来、ドーパミンはやる気・達成感に関わるホルモンであり人を幸せにしていくのに欠かせないホルモンです。

他人の悪口・愚痴・不平不満・不幸なことを考えてしまうのではなく、目標達成(勉強・資格・欲しい物を手に入れる・肉体改造・精神改造など)のためにドーパミンを出していくことをお勧めします。

幸せなことを考えても無駄・・・なんて思わずにこれからは幸せな妄想をしていくと、オキシトシンが放出されるので脳内神経バランスが整ってくるし、人生を変えていくためにもまずは意識的にポジティブにしていきましょう。

しかしながら、目標を達成できない・自分にはできないと思いこんでしまう方もいらっしゃいますが、それは自分を信用できない状態に陥っているだけです。自己肯定感を上げていくことで少しずつ自信もついていくので以下の記事もご覧くださいね。

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さいごに

不幸なことや愚痴・悪口も依存性があるので、辞められない方も多いのも納得できますが、脳のためにもなるべく辞めた方が得です。悪口を言う人としか仲良くできなくなったり、他人の欠点や悪口しか興味がなくなると、人としての成長もできなくなってしまいます。悪口に依存して汚い言葉を発しているうちに、まともな人は遠ざかっていくので人間関係も悪くなってしまいます。

悪口・愚痴でストレスを発散している人も多い方がたくさんいる環境ってやっぱりギスギスしたり話が通じなくて居心地が悪い場合がほとんどだと思います。そういった環境が合わない・コミュニティが合わないということも生きづらさに関係しているので、悪口・愚痴は意識的に言わないようにしましょう。

 

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