アダルトチルドレンの方は、仕事もプライベートでも過去の辛いトラウマがベースにあるから日常生活も人一倍エネルギーを使うからホントに疲れやすいんですよね。
それプラス、毒親から刷り込まれた思考がベースにあるから、
- チャレンジできない
- 最後までやり遂げられない
- 自分には無理、成功できないから努力できない
- 仕事も続けることが難しい
そういった状況に陥っている方が多数いらっしゃいます。
やっぱり生い立ちの影響のせいで、仕事なども「辞める」「途中で諦める」といった決心をしてしまいます。
途中で諦めたり、継続ができなかったり、辞めてしまうといった決心ができるということは、認識を変えることにより継続する、諦めないといったこともできるようになっていきます。
- ACが仕事など続けられないという原因
- 最後までやり遂げる・継続できるようになるための方法
についてお話したいと思います。
アダルトチルドレンが途中で辞めてしまったり、諦めてしまう、仕事も続かない理由
その原因は、毒親や環境の影響により、歪んだ認識・思考を持ってしまったために心身に不調をきたしたり、仕事や世間に対する認識が大きくずれているために人間関係を始め、様々なハンディやストレス・恐怖心などを抱えているからと考えられます。
以下は機能不全家族で育った子どもが経験している一例ですが、このような環境では仕事や将来のことのみならず、心身や普通の日常生活にも大きな悪影響が及ぼされてしまいます。
※Wikipedia-アダルトチルドレン、斉藤学著『アダルト・チルドレンと家族―心のなかの子どもを癒す』より引用
失敗が許されない雰囲気
金銭的な問題でチャレンジできなかった
否定的、ネガティブ思考の強要
周りを気にする
何でも諦めさせられる、欲しいものを毎回我慢させられる
責任を子どもになすりつける
親の望むことしかさせてもらえない
夢を持つなんて無駄、現実的になれ
努力するのが当たり前、あまりにも褒めてもらえない
夢は叶わないもの
親の望むこと以外は努力しても無駄 など
上記は一例にすぎませんが、それ以外にも環境や毒親による様々な悪影響により以下のような心理的状況に陥っていると考えられます。
- 「ずっとこの地獄のような環境が続くのが恐い」という恐れから永遠に続くことを無意識に恐れている
- 家庭という集団に恐怖を抱いているので、集団への帰属意識が全くない、集団に属することに恐怖を感じている。
- 他人・昇進・出世・注目されることが恐い、問題解決に前向きに対応できない・・といった「禁止令」による影響
- 自己肯定感が低く、仕事や人間関係でストレスを抱えやすい
1.永遠に続くということが恐いから
アダルトチルドレンは、「家庭環境」「学校」というような永遠に続くようなことが非常に恐いんですよね。
家庭環境という地獄が永遠に続くことって生き地獄しか考えられないし、そのせいで仕事など継続していくことに恐怖心を抱いて逃げたくなってしまいます。
- 家庭環境や学校などの環境が影響していて、その辛い環境がずっと続くのが耐えられなかった。
- 自分にとって嫌なこと(習い事・家事・・)ばかり無理やり継続させられた。
- 親からすぐに結果を求められてしまうことが多く、早くしないと怒られたからじっくり継続して取り組むのができない環境だった。
家庭や学校などの育った環境が辛くて苦しい環境だったから、その環境が永遠と続くのが耐えられなかった、もう終わりにしたいって思っていたからです。
だからアダルトチルドレンの場合は、例え素敵な環境下でも、同じ環境、同じような状態が「永遠と続く」のが耐えられない、落ち着かないということが考えられます。
※もちろん、仕事が続かないのは他にも様々な原因もあるので一概には言い切れません。例えば、好きな仕事に就いたことがない、仕事が嫌だといったことも考えられます。
2.集団への帰属することに対する恐怖感
家庭という集団に対して恐怖や不安・トラウマなどを抱いているがために、家庭以外の集団に属することも同様に恐怖や嫌悪感を感じてしまう傾向にあります。
家庭が安心して過ごせる場所ではなかったために、アダルトチルドレンの多くは集団に属したいという欲求がないどころか、集団に属することに恐怖や嫌悪感を感じてさえいるんです。
職場に属することにも恐怖や嫌悪感を抱いてしまうために仕事が続かないということが多々あります。(3.禁止令にも同様の事項が存在します。)
この集団に属したい欲求のことを愛と帰属の欲求、社会的欲求と呼ばれていて、マズローの欲求階層で定義されている理論です。マズローの欲求階層がどう影響しているのかわかると、納得できると思います。
実は、マズローの欲求階層はこのこと以外にもACの様々な生きづらさ(不安、依存、焦燥感に陥る)の原因にも大きく関係しています。
以下の記事に原因や解決していく考え方なども記載されているのでご覧ください↓
皆様こんにちは、臨床心理カウンセラーのNOAです。 いつまでも満たされない、何をしても集中できない、不安で落ち着かないし、何とかしなくちゃと追い詰められてしまうといった心理状態に陥って人生が苦しかったり悩んだりしていませんか?? […]
3.禁止令の影響
出世・昇進したくない、注目されなくない、実力が発揮できない、成功が恐い、目立たないようにしたい、職場や集団が危険と感じる、自分の判断に自信を持てない・・・といった様々なメンタルブロックがアダルトチルドレンの方は持っている場合が多いんですね。
それらのメンタルブロックとなっているものは、「禁止令」と言われているものであり、子供の思考や行動に対しての悪影響や生きづらさを与えているのです。
禁止令は、「親による非言葉によって発せられるメッセージ」なんですね。
直接親から言われていないのに、何をやっても失敗してしまう、自己肯定感が低くなる、出世や上に立つことが嫌、実力が発揮できない、恐怖を感じる・集団に属して自己実現することができない・・といったことは、毒親からの「禁止令」というものを受け取っていたからです。
「禁止令」については以下の記事をご覧ください↓↓
アダルトチルドレンの症状に悩まされている方の場合、人間関係がうまくいかない・行動ができない・不安感・自殺願望・リストカット・自意識過剰なのに注目されるのが嫌・・などの生きづらさに悩まされてしまったり、他人との違和感に直面することが多いといわ[…]
4.自己肯定感が低くて自分の能力を信用できない。
自己肯定感が低いと、自分自身の能力も信用できないので諦めてしまったり、自分がその場にいてもいいのかどうかなど余計なことを考えてしまいがちです。
■自分を信用できない
自分の能力も自分で信用してないので何事も「やっぱり無理」「諦める」「できない」と思い込んでしまいます。
■自己受容感が低い
「失敗をした自分を受け入れることができない」、「成功体験もあまりなくて自信がないからチャレンジする前に辞めてしまう」こともあります。
■継続できない
自分のことを信用できないと、努力しても無駄だ、結局無理だと思ってしまうので努力し続けることができません。
自尊心や自己肯定感について考えたことはございますか!? 生きづらさを感じていたり、人生が辛いなどの場合、自己肯定感が低いことが関係していることが多いんです。 自己肯定感が低い一例 ・自分や自分の能力を信用できない →[…]
最後までやり遂げたり、継続できるようにするための方法
上記が原因とはいえ、「辞める」「諦める」といった決心は自分でできています。
辞めたり諦めたりしてしまう決心ができるのだから、仕組み・思考を変えることによって継続して努力する、諦めない、最後までやり遂げるといった決心もできるようになっていきます。
毒親の悪影響やメンタルブロックに気づくことは、一時的に親に対して憎しみが湧いたり過去にも執着してしまうかもしれませんが、洗脳されていた・信じていたことが間違っていた・・ということを認めましょう。
そして、今まで洗脳下で頑張ってきた自分をほめるとともに、自分自身で修正したり、考え方などもアップデートしていってください。
1.自分が陥っている心理状態について確認しましょう。
■継続や永遠に続くことに対する恐怖感
継続に対する恐怖は家庭環境の影響です。辛く苦しい家庭は本来のあるべき姿ではないために、アダルトチルドレンが生まれてしまいますよね。継続を無意識に怖がるよりも、家庭環境によるメンタルブロックであるために恐怖ではないということを言い聞かせましょう。
■集団に属することによる恐怖感
恵まれた人でも集団に属することが嫌いな方も多いので、これは人によるので仕方ないかもしれません。ですが、会社などの集団に属して自分の成し遂げたいことをしていくのも幸せですよね。集団に属することの恐怖も仕組みが分かったら、そんなに怖がったり嫌悪感を抱く必要はないということを言い聞かせましょう。会社に属しつつも、自分の成長欲求を高めていくといった考え方をしていきましょう。
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■毒親の無意識のメッセージである禁止令
何をやっても成功できない、昇進・出世が恐い、仕事ができないと思われる・・・様々な生きづらさは禁止令が影響していて、禁止令は人それぞれなため、自分にしかない禁止令も多数あります。禁止令を発見することで、メンタルブロックを外すことができます。
▼関連記事はこちら↓↓
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■自己肯定感が低い
自己肯定感が低いことで、自分自身だけでなく他人も世の中も否定的にみなしてしまいます。自分自身の能力も信用できなかったりするために力を発揮できない、フラストレーションも溜まるなど仕事の面でも悪影響があります。
▼関連記事はこちら↓↓
https://activeaclife.com/evaluation/
2.自分を苦しめる幻想や声を無視します。
毒親や家庭環境からの影響が自分を苦しめているんですよね。
それは今回の「続けることができない・諦めてしまう・・」以外にも本当にたくさんあると思いますが、その心の幻想と声を全部無視します。
そんな声も過去の幻想に悩むことも時間がもったいないと考えてみましょう。
辛いことやネガティブなことばかりで脳内の思考のバランスが崩れていってしまうと、現実でも辛いことしか見えなくなってしまいます。
現実がなかなか変わらないのも、辛いことしか見えない、それしか考えられないことが影響しています。
好きなこと・幸せなことを考える時間を取ったり、そういうことを考えられる自分を許してあげてください。
人生が上手くいかなくて辛い できれば幸せな日常を送れるようにしたい!! 穏やかな日常生活を送りたいだけなのに、現実が嫌なことや辛いことばかりだから幸せな日常なんて考えられないっていうことはございますか?? 例えば、こんな感じ↓↓ […]
3.自己肯定感を上げる
自己肯定感を高めて自分自身や自分の能力を信用できるようになると、「自分だからできる」「なんとかなる」・・といったように前向きに考えられるようになります。
「自分だからできる」「自分の能力を信用できる」ようになると、何事も努力できるようになるので成功体験も少しずつ増えてきて自信を持つことができます。
他人からの評価にも怯えなくなるので、自分の行動や考えにも自信が持てるようになります。
同じ環境に永遠にいることだって恐くないと思えるようになってください。
自己肯定感を上げていく方法はこちらから
皆様、こんにちわ!臨床心理カウンセラーのNOAです。今回は自己肯定感についてお話したいと思います。 自己肯定感が低いと、自信がない、自分にはできないと思ってしまう、成功できないって妄想してしまう、他人の機嫌ばかり伺ってしまう・・・など[…]
4.上手くいかなくても結果が出なくてもとにかく継続する。
最初から上手くいかない場合も多いので、すぐには結果が出なくても継続していくこと・最後までやり遂げることが大切です。
会社などの集団に属することも同じです。自分が所属していたい組織であったら、上手くいかなかったり辛いことがあっても自分を信じて居続けましょう。
結果を意識しすぎるとできないという判断をすぐにしてしまったり、チャレンジできなくなったり、自分がここにいてはいけないと思ってしまう場合もあります。
結果を求めすぎない、人を頼る、問題があっても粘り強く継続していくことを意識してみてください。
会社でも他人とのいざこざや対人関係や自分の仕事のパフォーマンスが向上しないこともあると思われますが、自分を信じてその場に居続けてましょう。
5.コントロールできる範囲で日々のストレスを軽減する。
毒親の影響で余計な思考が頭を巡っているのでACはとても疲れやすいのでそのことも最後までやり遂げられない・継続ができないということに関係しています。
また自己肯定感が低いので、世間・他人の言うことに対して敏感になったり、必要以上に頑張りすぎてしまうことも多いと思います。
「やらなくていい家事はやらない」「自分の癒す時間を大切にする」などプライベートでもできるだけ自分に負担をかけないことが必要です。
普段の日常では自分を一番犠牲にしてしまっている方も多いのではないでしょうか? やはり自分を大切に扱うことができないと以前の私のように、「イライラ・不安・不満・ストレス・対人関係も上手くいかない・人生が辛い」といった負のループに陥ってし[…]
6.自分の機嫌は自分でとってあげよう!
日々の生活でストレスを抱えてしまうとどうしても過去の辛いことを思い出してしまったり、今がうまくいかない原因を過去のせいにしてしまいます。
アダルトチルドレンの方にとって、自分の機嫌を自分で取ってあげるという概念がないことが多いんです。
我慢が美徳、節約が大切といった教えを忠実に守り続けてきたので、自分を満たすためにお金を使うことに罪悪感を感じる方が多いのではないでしょうか。
実際は、自分のお金は好きにに使ってもいいんです。欲しいものを買う、やりたいことをする、自己投資するといったことはとても重要で、メンタルが強い方は当たり前にしていることです。
無駄だったもの、有益だったもの、いい旅行、そうでない旅行、やってみたこと・・様々な経験を積むこともできるし、お金の使い方も上手くなるので我慢ばかりしていないで少しは自己投資しましょう。
まとめ
仕事が続かない原因は、家庭環境による悪影響により、集団に属することや継続に恐怖を抱いてしまうことや、
マズローの欲求階層や禁止令という呪縛によって、集団に属して自己実現していく概念もなかったり、やりがいのある仕事も選択できていないといったことも関係しています。
自己肯定感が低いこと、成功体験が乏しいことも原因であり、成功体験もないので継続の途中で諦めてしまうことがあるのです。
ですが、辞める決心・決断はできているので、逆の発想をしてみましょう。
「自己肯定感を上げる」「成功体験を少しずつ重ねていく」「自分を信じて継続した努力をし続ける」・・など今までと逆の発想、逆の行動をしていくことを意識しましょう。
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